Canva(キャンバ)とは、無料でデザインが作成できるオンラインデザインツールです。
この度、Canvaで作成したデータをプリントパックで入稿したい︕という声にお応えし、
Canvaテクニカルガイド - スマホ/タブレット/ macユーザー版を作成いたしました。
スムーズにご入稿いただくために、ぜひご活用ください。
Canvaは印刷会社への出稿に特化したツールではないため、
絵文字やフォント・色味が変わってしまう/サイズが正しく認識されない 等の不具合がごくまれに
発生する場合があります。(当社だけでなく他の印刷会社においても起こりうる現象です。)
弊社では印刷生産上の不具合のリスク無くご利用いただけるオンラインデザインツール
「オンラインデザインパック」をおすすめしております。
今後のご参考までにご検討くださいませ。
データ作成ガイド
ご注文ガイド
データ制作環境は「Illustratorから保存したPDFデータ」をご選択ください
このページは、「スマホ/タブレット/macユーザーの方向け」のCanvaガイドページ
です。
windowsでデータを作成された方はこちらのページをご覧下さい。
1. 制作環境別 データ入稿までの手順の違いと特徴
スマホ/タブレット/macでデータを作成された場合、制作環境によって推奨する入稿フローが異なります。
以下のどちらかの方法でデータをご作成下さい。
Adobe Acrobat Pro(有料)をご利用いただける場合
【方法1】Acrobat ProでPDF/X-1aに変換
Canvaで作成したデータでも高品質な印刷物を作成可能です。

Adobe Acrobat Pro(有料)をご利用いただけない場合
【方法2】フラット化
Canvaでのデータ保存時に「PDFのフラット化」にチェックを入れていただく事で、文字/写真/オブジェクト
などが1枚の高解像度の画像(300ppi)に統合されます。
画像化により印刷トラブル発生のリスクはかなり低くなりますが、高品質な印刷には向かない方法となります
のでご注意ください。

PDFのフラット化(画像化)によりフォントのトラブルが起きる可能性は無くなりますが、
フラット化をしていないデータと比較すると以下のように感じられる可能性があります。
・文字のフチがぼやける
・小さな文字や、明朝体などの細い箇所がある文字が 潰れる、切れて見える 等の可能性がある
ご了承いただける場合のみ、こちらの方法でご入稿ください。

ご注意ください
Canvaから保存したPDFをそのままご入稿された場合は、印刷上の不具合について
保証いたしかねます。
【方法1】Acrobat Proによる変換・フォント埋め込み確認
(埋め込まれていない場合、アウトライン化)
【方法2】フラット化でデータを画像化
上記のどちらの処理もされていないデータに起きた不具合は、弊社ではご対応いたしかねます。
誠に恐れ入りますが、ご了承ください。
2. 作成データ保存時の推奨設定
Windowsをご利用の方へ
>こちらのページをご覧ください。
【方法1】Acrobat ProでPDF/X-1aに変換

Canvaでデータを作成しPDFで保存
1.デザイン作成画面の右上「共有」→「ダウンロード」を選択
2.以下の設定で保存します。
保存時の設定
・ファイルの種類は「PDF(印刷)」
・「トリムマークと塗り足し」「PDFのフラット化」にはチェックを入れない
・「カラープロファイル」は「CMYK」と「RGB」のどちらでも入稿可
カラープロファイルについて:詳細は3.カラープロファイルについてをご参照ください。
保存されたデータを変換・チェック
・Acrobat ProでPDF/X-1aに変換
印刷に適したデータにする為に、Canvaから保存したPDFを変換します。
1.Adobe Acrobat Proを開き、「すべてのツール」から「さらに表示」をクリックし
「印刷工程を使用」を選択

2.「プリフライト」→「PDF/X」を選択
3.「PDF/X-1a(Japan Color 2001 Coated)に変換」をダブルクリックし、任意の名称を付けて保存

・フォントの埋め込みチェック
PDF変換時に、何らかのエラーでフォントが埋め込まれない可能性がございます。
通常、フォントが埋め込まれていない場合はデータチェック時に不備として発見されますが、
Canvaで作成したデータの場合はデータ不備で止まらず、商品お届け時に不具合が発覚する場合が
ございます。
トラブルを避けるために、必ずフォントのご確認をお願いいたします。
ご確認手順
1.Adobe Acrobat Readerでデータを開き、ページ上で右クリック→「文書のプロパティ」→
「フォント」を選択
2.フォント名の横に何も書かれていないフォントが、未埋め込みのフォントです。
上記の手順について、動画でもご案内しております。
埋め込まれていないフォントが見つかった場合
Adobe Acrobat Pro をご利用いただける場合は、以下の方法でフォントをアウトライン化していただく事で
フォントエラーを防ぐことが出来ます。
ご入稿・最終チェック
2-3.【方法1・2共通】入稿と最終確認にて解説しております。
(【方法2】でデータを作成したときと共通の手順になります。)
【方法2】Acrobat Proをご利用いただけない場合 - フラット化

Canvaでデータを作成しPDFで保存
1.デザイン作成画面の右上「共有」→「ダウンロード」を選択
2.以下の設定で保存します。
保存時の設定
・ファイルの種類は「PDF(印刷)」
・「トリムマークと塗り足し」にはチェックを入れない/「PDFのフラット化」にはチェックを入れる
・「カラープロファイル」は「CMYK」と「RGB」のどちらでも入稿可
カラープロファイルについて:詳細は3.カラープロファイルについてをご参照ください。
保存されたデータをチェック
フラット化によりフォントの情報は失われておりますので、埋め込み/アウトライン化などの処理は不要です。
ただし、レイアウト崩れ等が起きている可能性がありますので、ご入稿前にPDFを開いて目を通していただく
とより安心です。
ご入稿・最終チェック
2-3.【方法1・2共通】入稿と最終確認にて解説しております。
(【方法1】でデータを作成したときと共通の手順になります。)
【方法1・2共通】入稿と最終確認
ご入稿・最終チェック
クイックデータチェックでご入稿いただく事で、プリントパックで印刷可能なデータかどうかがその場で
チェックされます。また、仕上がり確認用のPDFをダウンロードすることが出来るため、商品の到着まで
安心してお待ちいただけます。予期せぬトラブルを防ぐ為に、必ずご確認下さい。
・クイックデータチェックで入稿
ご注文時の入稿方法選択画面で、「クイックデータチェック」をお選びください。
>クイックデータチェックでのご入稿方法はこちら
ご入稿時のエラーでお困りの方はこちら
>クイックデータチェック - エラー別サポートガイド
・仕上がり確認用のPDFをダウンロード
データアップロード後の画面右上「確認用画像をダウンロード」ボタンより、仕上がり確認用のPDFが
ダウンロードできます。必ず確認用PDFを開いていただき、データに問題が無いことをご確認の上
「このデータで印刷をする」ボタンを押してください。

確認用PDFのチェックが終わるまで、「このデータで印刷する」ボタンを押さないでください。
画面右下「このデータで印刷をする」ボタンを押すと、入稿完了となり印刷工程に進みます。
データに不備があっても修正できなくなりますのでご注意ください。
チェックしていただく内容
1.文字欠け、写真の回転、レイアウト崩れ等が起きていないか
2.フチを拡大した時に、隙間が空いていないか
1.文字欠け、写真の回転、レイアウト崩れ等が起きていないか
変換前のデータから見た目が変わっていない事を確認します。
【方法1】でデータを作成し、画像やオブジェクトに問題があった場合
Canvaに戻り、作成したデータを『PDFのフラット化』にチェックを入れ保存します。
※『PDFのフラット化』にチェックを入れると、デザイン全体が画像化され、
細い文字や線などがぼやける可能性があります。許容できないレベルで劣化していると感じられた
場合は、Canvaで問題のある箇所のデザインのご修正をお願いいたします。
2.フチを拡大した時に、隙間が空いていないか
データの端に隙間があると、意図しない白フチが発生してしまいます。
必ずフチを拡大して隙間が空いていない事をチェックします。

以下の動画を参考に、ご確認をお願いいたします。
3. カラープロファイルについて
▼Canva保存時画面。無料版ではCMYKが選択できません

Canva で作成したデータは、RGB/CMYKのどちらでもご入稿を受け付けております。
RGBで入稿されたデータは、弊社システムにてCMYKカラーに変換し印刷を行います。
この変換時に色差が生じるため、Canvaでのデータ作成時(RGB)と仕上がり製品では色の印象が
変化します。
あらかじめご了承ください。
クイックデータチェックなら、CMYK変換時の色変化を入稿時に確認できます
データアップロード後の画面でCMYK変換後の色目を確認できます。
※CMYK変換後の画面上の色の見え方と仕上がり製品の色目は完全に一致するものではございません。

また、モニターで見る印象に近い発色での印刷をご希望の場合は、RGB印刷をおすすめしております。


大部数でのご注文の場合、Canvaでのご入稿は推奨しておりません。
RGBからCMYKへの変換時、黒色はK100%ではなく「C92.9%、M87.9%…」といった
複数色になります。これが「版ズレ」の原因となります。
ご注文の部数により印刷方式が異なる関係上、大部数のご注文時にデータをRGBで入稿した場合は
「版ズレ」が目立ちやすくなります。
また、Canvaをご利用の場合、有料版のCMYKで保存した場合でも同様の問題が発生する
恐れがあります。
上記の理由から、大部数でのご注文時はIllustratorでのデータ制作もしくは
弊社提供の「オンラインデザインパック(無料)」を推奨いたします。
なお、RGB印刷をご注文の場合は版ズレの心配はございません。

※わかりやすくする為、擬似的に版ズレを表現しています
ご注文ガイド
データ制作環境は「Illustratorから保存したPDFデータ」をご選択ください。
以下の内容でご選択ください。
・制作OS:Mac
・制作アプリケーション:Illustrator
・ファイル形式・バージョン:Illustratorから保存したPDFデータ
